コンクリート打ちっぱなしの家は見た目がスタイリッシュで人気ですが、ゴキブリが発生しやすい環境になりがちです。湿気や隙間、食べ物のカスなど、原因を理解してしっかりと対策をすれば、ゴキブリの発生を防ぐことができます。
この記事では、ゴキブリが発生する原因とその解決策を詳しくご紹介します。
コンクリート打ちっぱなしの家でゴキブリが発生する原因とは?

コンクリート打ちっぱなしの家は、おしゃれでスタイリッシュなイメージがありますが、実はゴキブリが発生しやすい原因をいくつか抱えています。
特に湿気や隙間が多いことがゴキブリの快適な住処となるポイントです。
ここでは、コンクリート打ちっぱなしの家でゴキブリが発生する理由を具体的に解説します。
ゴキブリはコンクリートを食べる?
ゴキブリは基本的に コンクリートそのものを食べることはありません。コンクリートは硬く、ゴキブリが消化できるような栄養素を含んでいないため、ゴキブリにとっては食べ物になりません。
なぜコンクリート周辺にゴキブリがいるのか?
- 隙間やひび割れが住処になる
コンクリートの隙間やひび割れは、ゴキブリが隠れたり巣を作るのに適した場所です。特に温かく湿気が多い環境では、ゴキブリが好む条件が揃っています。 - 汚れやカビが栄養源になる
コンクリート表面にたまったカビや食べ物のカス、油汚れなどがゴキブリのエサになります。特に湿気の多い場所ではカビが発生しやすく、それがゴキブリを引き寄せる原因となります。 - 水分が得られる環境
コンクリートは湿気を吸収しやすいため、水回りにあるコンクリート周辺には水滴がたまりやすくなります。ゴキブリは水を求めてこうした場所に集まります。
対策方法
- 隙間やひび割れを埋める
シーリング材やモルタルを使って隙間を塞ぐことで、ゴキブリの住処をなくせます。 - 掃除を徹底する
コンクリートの床や壁をこまめに掃除し、汚れやカビを防ぐことでゴキブリのエサを減らします。 - 湿気を抑える
除湿機や換気を活用してコンクリート周辺の湿気を減らすことが効果的です。
ひび割れや隙間がゴキブリの侵入経路になる
コンクリートは硬く丈夫ですが、経年劣化によってひび割れや小さな隙間ができることがあります。ゴキブリは体がとても柔らかく、小さな隙間でも簡単に入り込むことができます。
例えば、壁と床の間や、窓やドアの周辺にできたわずかな隙間も、ゴキブリの侵入口になります。また、通気口や換気扇を通じて外から侵入する場合もあります。
これらの隙間を防ぐには、シーリング材やパテを使って隙間を埋める作業が必要です。隙間を見つけるには、夜に懐中電灯を使って家の壁際や床周辺をチェックするのが効果的です。
食べ物のカスや水回りがゴキブリを引き寄せる
ゴキブリは、わずかな食べ物のカスや水分だけでも生きていける生き物です。特にキッチンやダイニングでこぼれた食べ物が掃除されずに放置されていると、それがゴキブリの餌となります。
また、シンクの下や浴室などの水回りにある水滴もゴキブリにとって貴重な水分源です。食べ物をきれいに片付けたり、水回りの掃除を徹底するだけで、ゴキブリが住みにくい環境を作ることができます。
さらに、生ゴミは密閉できる袋やフタ付きのゴミ箱に入れて、ニオイが外に漏れないようにすることも効果的です。
コンクリート打ちっぱなしでゴキブリ発生を防ぐための解決策と予防法

ゴキブリが出る原因を理解したら、次に重要なのはしっかりと対策をすることです。湿気や隙間、食べ物のカスなどをどうやって防げば良いのか、それぞれ具体的な解決方法を紹介していきます。
簡単にできる方法も多いので、すぐに試せる対策から始めてみましょう。
何階に住めばゴキブリが出ない?
ゴキブリのリスクが少なくなるのは、5階以上 が一般的な目安とされています。以下に具体的な理由を挙げます。
5階以上でリスクが少ない理由
- ゴキブリの行動範囲
ゴキブリは基本的に地面近くで活動することが多く、特に1階や地下など湿気が多く、餌が得やすい場所を好みます。5階以上になると、ゴキブリが自力で登る可能性が低くなります。 - 外壁や植栽の影響
低層階では外壁やベランダに生えた植物、壁面の隙間を利用して侵入しやすいですが、5階以上になるとこれらのルートを利用することが困難になります。 - 配管からの侵入
配管を通じてゴキブリが移動することがありますが、高層階になるほど距離が長くなり、到達率が低下します。
10階以上でさらに安心
10階以上になると、以下のようにさらにリスクが減ります:
- ゴキブリの多くは基本的に地上付近に住み着いており、高層階まで移動することは少ない。
- 飛翔能力を持つ種類(クロゴキブリなど)も、高層階まで飛んでくる可能性は低くなります。
注意点
ただし、何階であってもゴキブリがゼロになるわけではありません。以下の条件があると、たとえ高層階でも侵入する可能性があります:
- 配管の隙間
高層階でもキッチンやトイレの配管を通じて侵入することがあります。 - 荷物に紛れて入る
段ボールや買い物袋に潜んで運ばれるケースは、階数に関係ありません。 - エレベーターや共用スペースからの侵入
ゴキブリがエレベーターや階段を利用して上がってくることがあります。
対策
- 5階以上 を目安にするとリスクは低下しますが、特に 10階以上 ではさらに侵入リスクが減ります。
- 隙間をふさぎ、清潔な環境を保つことが、階数にかかわらず効果的な対策です。
湿気を抑えるための具体的な対策方法
湿気を抑えるためには、まず部屋の空気をしっかり入れ替えることが大切です。朝晩の涼しい時間帯に窓を開けて風を通し、換気を行いましょう。
また、除湿機やサーキュレーターを活用すると、湿った空気を効果的に取り除くことができます。
特に湿気がたまりやすいキッチンや浴室、クローゼットの中には、湿気取り剤を置いておくと良いでしょう。洗濯物を室内に干す場合も、除湿機を使うことで湿気を減らすことができます。
さらに、カビや湿気の元になる物を減らすため、家具を壁から少し離して設置するのも効果的です。
隙間やひび割れを塞ぐ簡単なDIYアイデア
隙間やひび割れを見つけたら、すぐに対策をしましょう。シーリング材やパテを使うことで、簡単にひび割れや隙間を塞ぐことができます。使い方はとてもシンプルで、隙間に押し込んで平らにならすだけです。
また、ドアや窓の隙間からゴキブリが入らないように、隙間テープを貼るのもおすすめです。
通気口や換気扇のカバー部分には、防虫ネットを取り付けておくと、外からの侵入を防ぐことができます。これらの対策をすることで、ゴキブリが侵入できる経路を大幅に減らすことができます。
ゴキブリ忌避剤や自然素材を活用した予防法
ゴキブリが嫌う物を利用して、部屋に近づかせない工夫も有効です。例えば、市販のゴキブリ忌避剤を部屋の隅や家具の裏に置いておくと、ゴキブリが寄りつかなくなります。
また、自然素材を使う方法もあります。ハッカ油やアロマオイルを水で薄めてスプレーにし、ゴキブリが出やすい場所に吹きかけておくと、ニオイを嫌がって避けるようになります。
詳しくはこちらの記事で解説しています。

特に、シンクやゴミ箱の周り、床の隅などに定期的にスプレーすると効果的です。さらに、ゴキブリは掃除機の音や振動を嫌がるので、定期的に掃除をして環境を整えることも大切です。
これらの対策を習慣化することで、ゴキブリが住みにくい家を作ることができます。簡単にできることから始めて、快適な生活を保ちましょう。
コンクリート打ちっぱなしとゴキブリ対策まとめ
ゴキブリが発生する主な原因は、湿気や隙間、食べ物のカスです。湿気対策としては換気や除湿剤の活用が効果的で、隙間やひび割れはシーリング材や隙間テープでしっかり塞ぎましょう。
また、ハッカ油などの自然素材を使った忌避対策もおすすめです。日々の掃除を習慣にして清潔な環境を保てば、ゴキブリの発生を大幅に減らすことができます。
これらのポイントを押さえれば、コンクリート打ちっぱなしの家でも快適に暮らせます。
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